
SESから退職を考えている方で、「契約期間中に退職は可能?」「退職意思はまず誰に伝えるべき?」「退職代行を使った方がいい?」など疑問に思っていることはありませんか?この記事では、SESから退職する正しい手順とポイントを解説しますので、不安に感じている方、揉めずに円満退職する方法を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次

| 順序 | 時期 | ToDo | 円満退職のためのポイント |
| 1 | 活動開始前~ | ・自社の契約関係、現場の動向整理・転職準備・退職時期の目標設定 | 区切りがつきそうな退職タイミングを見極めるが、絶対ではない |
| 2 | 退職6ヶ月~1ヶ月前 | ・転職活動~内定獲得・退職日の確定 | 自社や現場の人に退職を口外しない |
| 3 | 退職1ヶ月~2週間前 | ・上司への退職報告 | はっきり意思を表示し、証拠を残す |
| 4 | ~退職日 | ・引継ぎ・有休消化・退職手続き・関係者へ退職メール(最終日) | セキュリティに留意、最後まで誠意をもって仕事する |
SESにおいてもっとも周りに迷惑をかけず円満に退職できるタイミングは、自社の契約や現在携わっているプロジェクトが区切りを迎えるときです。したがって退職日=契約終了日、案件最終日となれば理想ですが、特に守らなくてもかまいません。
今のプロジェクトが終わりそうもなく、終わりまでいる意味がないと思ったら、半年や3ヶ月先などを退職の目標にして、ためらわずに転職活動をスタートさせましょう。自分のキャリアアップを優先させるべきで、現場や契約を考慮するあまり、必要以上に遠慮して機会損失するのはもったいないです。
内定を獲得したら、内定先とスケジュールを調整し、入社日が決まったら退職を伝えますが、重要なのはこのときまで会社や現場の人に退職することを口外しないことです。
退職日まで、現場に迷惑がかからないよう、引継ぎをしっかりと進めましょう。退職が決まった途端に仕事がいい加減になったり、態度が悪くなったりするのはNGです。自分が書いたコードも含め、職場のデータや仕事で知り得た情報の持ち出しは厳禁で、企業側もナーバスになっていますので、セキュリティには特に気をつけてください。
トラブルを起こさず退職日を迎え、できれば離職後も良好な関係を維持し、また機会がくれば元の会社に戻ってこれるような円満退職を目指しましょう。
今の会社に入社してまだ半年にも満たないうちに退職をしてしまうと、短期離職扱いされ、転職活動における書類選考や面接で「またすぐに辞めてしまうかもしれない」「根気がない」などと低評価されるデメリットがあるでしょう。
また、特に未経験者の場合、半年では有益なスキルや知識が身につきません。よほどのブラック企業に入ってしまい、心身に変調をきたすようなケースであればやむを得ないですが、そうでなければキャリア形成のリスク回避という意味でも半年以上は続けるのが得策です。
今の会社を退職したいけれど、次のキャリアと方向性がなかなか定まらない、という人は転職エージェントを活用し、プロに相談してみましょう。専門家のアドバイスを仰ぐことで、キャリアパスの道筋が定まっていきます。
キッカケエージェントは単なる求人紹介だけでなく、転職者にとって最適なキャリアパスを見つけるためのカウンセリングも得意としています。
元ITエンジニアのアドバイザーが、あなたの過去の経験や、方向性に対する漠然とした考えを丁寧にヒアリングし、強みや適職を一緒に言語化します。
まずは今のモヤモヤを整理することから、一緒に始めましょう。

SESの案件がまだ続いている状態で退職しても、問題はありません。自社企業との雇用契約の途中でも同様です。理由はそれぞれ以下の通りです。
・SES(準委任契約)における契約の当事者は個人ではなく、会社間だから
・民法627条で、雇用期間の定めのない労働者(正社員)はいつでも雇用の解約を申し入れることができ、申し入れから2週間経過すれば雇用契約が終了すると定められているから
民法で保障されている退職の自由は雇用契約書や就業規則の記述よりも優先されるので、会社から「まだプロジェクトの途中だから」「まだ契約期間中だから」といって拒否されたとしても、それに拘束力はなく、単なるお願いに過ぎません。
前述したように民法上では、2週間前に意思表示すれば退職可能です。たとえ就業規則に、退職する場合は1ヶ月以上前に意思表示すること、と書かれていたとしても、実際には2週間前であればOKです。会社側が就業規則を盾に退職を認めないということはできません。
ただし、それと円満退職できるか否かというのは別です。気持ち良い退職を実現するためには、引継ぎの状況や有休消化などを考慮して、タイミングを調整しましょう。1ヶ月前くらいに退職を伝えておくとスムーズです。
退職日は、転職先の内定が出てから決めた方がよいでしょう。次の職場が決まらず退職してしまうと、その後焦って転職しようとして会社選びに失敗したり、職歴の空白期間が生まれ転職活動で不利になったりするリスクがあります。

退職代行サービスの利用者はデータベース化されているとされています。一部の企業では、採用の際検索をかけ、その人が退職代行を使ったかどうか調べる(リファレンスチェック)こともあり、それにより採用が見送られる可能性があります。リファレンスチェックを行う会社が最近増えてきているといわれており、退職代行を使うと選考で不利だといえます。
星の数ほど企業があるIT業界ですが、意外と横の繋がりがあります。特にベンチャーやスタートアップ企業では、社長同士が顔見知りのケースも多いです。退職代行を使って辞めた=迷惑をかけたという事実が伝わり、IT業界内での評判に影を落とすことになります。
また、アルムナイといって、企業が一度離職したエンジニアを再雇用して迎え入れる仕組みも注目されています。悪い印象を残して退職してしまうと、今後業界で活躍しづらくなるリスクがあるでしょう。
退職代行の利用はおすすめされませんが、「パワハラが酷く、退職を許してくれない」「退職を伝えたら、嫌がらせや脅しを受けた」など身に危険が迫ったときはやむを得ないといえます。自分のやりにくいことを引き受けてくれるサービスという認識ではなく、非常時の自衛手段として考えるべきでしょう。

最初に退職を伝える相手は、自社の上司です。SESだと自社より現場との繋がりが強くなり、自社の上司よりも現場の先輩や顧客の担当者の方が話しやすい、というケースも多いでしょう。しかし、円満退職のためには順番が大事なので、まずは自社の上司に報告するようにしてください。
上司に報告した後でも、客先の担当者に自分から退職を伝えることは避けてください。懇意にしている人だと、つい言いたくなってしまうかもしれませんが、表面化させずに今まで通り仕事を続けましょう。
客先とのSES契約は個人ではなく会社間なので、客先に対しては自社の営業から伝えてもらうのがセオリーであり、営業の顔も立つので、印象がよくなります。

上司へは最初から「〇月〇日で退職します」とはっきり伝えることが大事です。「退職を検討しています」「退職しようかと思っています」など、迷いを示したり、相談を促したりするような伝え方は好ましくありません。「引き止めればまだ在籍してくれる」と勘違いされ、想定しているスケジュール通りに転職活動を進められなくなるためです。
民法によれば、退職の意思表示はどんな手段でも有効とされていますが、メールやチャットなどの文面でやり取りし、証拠を残しておくことが大事です。
多くの場合、上司に対面で退職を伝えるでしょう。また、就業規則に沿って退職届、退職願を提出するケースも多いと思いますが、口頭や書面で伝えた後も、メールやチャットで決定事項としての内容を送信しておいてください。後から「聞いていない」「受け取っていない」と言われないように対策しましょう。
| お疲れ様です、〇〇です。 (〇月〇日の〇時に口頭にてお伝えさせていただいた通り、) (〇月〇日にお渡しした退職届の通り、) 〇月〇日をもって、退職させていただきます。 退職日まで、業務の引継ぎについて、滞りなく進めてまいります。 よろしくお願いいたします。 |
口頭や文書で伝えていた場合、日時を記録しておきます。引継ぎの意思表示をすれば、訴訟リスクはほぼ回避できます。

SESに比べプロジェクトの商流が浅く、高待遇なSIerへの転職はステップアップの王道です。よりクライアントと近いポジションで上流工程を担当できることが多いので、スキルアップも期待できるでしょう。
SESにいるとSIerはとても魅力的に映りますが、SES=ブラック、SIer=ホワイトという単純化はできません。SIerの方が残業が多かったり、現場を移りにくいなどデメリットはありえますのでそこは注意が必要です。
自社開発、事業会社のエンジニアはSESと真逆で、自社のプロダクトやサービスに対して要件定義、技術選定から設計開発、運用保守まで一貫して関わる立場です。新しい技術や開発手法に触れられる機会も多く、自分の思い描いたアイディアを形にできるため、やりがいが大きいでしょう。
ただし、求められるレベルが高いのと、特定のプロダクトやサービスに対する興味関心、ビジネス的に貢献する姿勢がないと務まりません。
報酬アップに目がくらんで、フリーランスや高還元SESへ安易に転職することはおすすめしません。フリーランスは保障が不安定でリスクが高いです。高還元SESは4次請け、5次請けなど商流が深い案件が多いのが特徴です。商流が深い案件になると、部分的なコーディングやテストといった仕事内容も多いので、必ずしもキャリアアップに有効なスキルが身につくとは限りません。
特に若いエンジニアの方ほど、高報酬だけで仕事を選ぶことに本当にメリットがあるのか、自分のスキルや経験をよく考えて判断するようにしてください。判断がつかなかったら、転職エージェントに相談してみるのも手です。

「せめてもう〇ヶ月、契約が終わるまで」「給料アップを約束するから」など、さまざまな引き止めを受けることはよくありますが、耳を貸さずに断るべきです。誘いに応じて今の会社に残ることを選んでしまうと、自身のキャリアにとって機会損失にしかなりません。
自社への悪印象はもちろん、退職代行を使ったことが他企業にも知られてしまうほか、同業の横の繋がりを断ってしまうリスクがあるため、利用しない方がよいです。ただし、パワハラや脅しを受けているなど、身の危険を感じているときは例外です。
法律で労働者が退職する権利は守られているので、よほどのトラブルや過失ではない限り、支払う必要はありません。退職そのものを理由とする損害賠償は認められず、逆に雇用者側のパワハラになることもあります。根拠のない脅しに対して応じる必要はないといえます。
SESは特有の関係者構造があり、退職には正しい手順と方法があります。円満退職を実現し、今後のキャリアを繋げていくためにも、退職の順序、伝え方やタイミングを守り、気持ちよく次の仕事で活躍できるようにしたいものです。
SESから様々なキャリアへ飛躍できますが、何を選ぶべきか、自分のスキルが見合っているのか分からない人、一人だと不安な人は、転職エージェントを活用してプロに相談してみるのもおすすめです。キッカケエージェントでは経験豊富なアドバイザーが親身になって、あなたの悩みを解決します。無料のキャリア相談も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、
①技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
②興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方
上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。
最近はお住まいの場所に限らず応募ができる企業や経験年数に関係なくフラットにご評価をして下さる企業も増えているため、ぜひ一度モロー宛てにご相談を頂けますと幸いです。