
「SESの運用案件から抜け出したいけど、何をすればいいか分からない」
「転職サイトを見ても、自分のスキルで応募できる求人が見つからない……」
こうした袋小路に陥っている方は少なくありません。運用監視の経験しかないと、設計・構築の求人に応募する自信が持てず、結局また運用案件に流される悪循環に陥りがちです。
そして気づけば、同じような業務を何年も繰り返し、キャリアの選択肢が狭まっていく恐怖を感じているのではないでしょうか。
そこで今回は「インフラエンジニアの主なキャリアパス5選」を紹介します。「運用保守から設計構築へ上がる具体的なロードマップ」や陥りやすい「失敗パターン」も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

目次
| キャリアパス | 主な役割 | 年収相場 |
|---|---|---|
| スペシャリスト | ・特定技術領域の専門家として深い知見を提供 | 600万~1,200万円 |
| プロジェクトマネージャー(PM) | ・プロジェクト全体の管理 | 700万~1,000万円 |
| SRE/クラウドエンジニア | ・システムの信頼性向上 ・クラウド基盤の運用最適化 | 650万~1,100万円 |
| ITアーキテクト/コンサルタント | ・システム全体の設計 ・技術戦略の立案 | 800万~1,500万円 |
| 社内SE | ・自社システムの企画/改善 | 500万~750万円 |
※年収相場はあくまで目安であり、経験・スキル・企業規模により変動します。
スペシャリストは、ネットワークやセキュリティ、クラウドなど特定の技術領域で深い専門性を持つキャリアです。最新技術を追求し、複雑な問題を解決する技術的リーダーとして活躍できます。
例えば、AWS認定資格を武器に大規模なクラウド基盤を設計する「クラウドスペシャリスト」などが代表的です。技術への探究心が強く、常に学びを止めない方に適しています。
プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクト全体を統括し、予算、品質、リスクを管理します。技術知識はもちろん、高いリーダーシップと調整力が不可欠です。
チームをまとめ上げ、クライアントと並走しながらプロジェクトを完遂させる役割のため、技術をビジネスの成功に繋げることに興味がある方に向いています。
SRE(Site Reliability Engineering)は、システムの信頼性を高めることに特化したキャリアです。運用の自動化やパフォーマンス改善を推進していきます。一方のクラウドエンジニアは、AWS・Azure・GCPといったクラウドサービスを活用したインフラ構築・運用を担当します。
IaCによる構成管理だけでなく、PythonやGoを用いた運用ツールの内製化や、SLO(サービスレベル目標)の策定など、ソフトウェアエンジニアリングのアプローチが求められます。
運用経験があるエンジニアにとっては、その知識を活かしながらモダン技術にシフトできる最適なキャリアといえるでしょう。
システム全体の最適解を描き、技術選定から基盤設計までを主導する上級職です。ITコンサルタントはさらにその上流に立ち、顧客の経営課題をテクノロジーで解決するための戦略立案を担います。
以前はベテランが目指す最終到達点というイメージが強い職種でしたが、現在はクラウド普及による開発スピードの向上もあり、現場で設計・構築の実績を積んだエンジニアが早期にこの領域へシフトするケースも増えています。
いずれもインフラエンジニアとしての知見をビジネスの成功へ直結させる役割であり、技術的な深さだけでなく、ビジネス視点や提案力、コミュニケーション能力も重要となるポジションです。
社内SEは、自社の情報システムを企画・構築・運用する存在です。外部ベンダーとの調整や社内ユーザーのサポート、システムの改善提案などを行います。
客先常駐がなく自社オフィスで働けるため、ワークライフバランスを重視する人に人気のキャリアです。ただし、幅広い業務に対応する必要があり、ネットワークやサーバー、セキュリティ、クラウドなど多岐にわたる知識が求められます。
自分がどのキャリアパスに向いているのかわからない方は、下記リンクよりキッカケエージェントへお気軽にお問い合わせください。元エンジニアのアドバイザーが、これまでの経験やスキルを棚卸し、キャリアをご提案します。
SIer企業では、大規模なシステム構築プロジェクトに参画できる機会が多く、上流工程やプロジェクトマネジメントのキャリアパスが開けやすい傾向にあります。特に大手SIerでは、要件定義から設計・構築・運用まで一貫して担当できるでしょう。プライム案件を扱う場合も多く、顧客交渉や提案の経験も積めます。
ただし、大規模組織ゆえに役割が細分化され、幅広い技術に触れにくい点には注意が必要です。レガシーな技術を扱う案件が多いSIerでは、モダン技術へのキャッチアップが遅れるリスクも考えておいた方が良いでしょう。
SES企業では、自発的に動かないと下流工程に固定される可能性があります。客先に常駐して業務をするため、配属先によってキャリアが大きく左右されてしまうのが実状です。運用監視の案件に配属されると、スキルアップの機会が限られる可能性が高い点には注意しなければいけません。
そのため、SESでキャリアアップするには自発的に学習するのはもちろん、資格を取得したり上流案件への配置転換を積極的に交渉したりする必要があります。会社任せにしていると、いつまでも運用案件を転々とする状況から抜け出せなくなるでしょう。
自社開発企業では、SREやフルスタックエンジニアを目指す最短ルートが構築できます。開発と運用の境界が曖昧なこともあり、インフラエンジニアがアプリケーション開発にも関わる機会が多くあるためです。
また、自社サービスの成長に責任を持つため技術選定の自由度が高く、モダンな技術を積極的に導入できる環境なのも強みといえます。クラウドやコンテナ、IaCなど最新技術を実践で学べる機会に恵まれています。
ただし、スタートアップでは幅広い業務を担当できますが、裁量が大きい分、不確実性も高いのも事実です。企業の技術スタックや成長性を、慎重に見極めるようにしましょう。
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運用監視からキャリアアップするためには、まず日々の定型業務を自動化するところから始めましょう。シェルスクリプトやPythonを使って、手作業による定型作業をAnsibleでコード化したり、CI/CDパイプラインに組み込んでテストを自動化するなど、小規模な改善から実績を作ってみてください。
上流工程で求められる問題解決力の土台になるため、身に付けておけば長く活かせる習慣です。あわせて、転職時のアピール材料としても活用していきましょう。
資格取得で知識を客観的に証明していくのも重要なポイントになります。運用経験だけでは設計・構築の求人に応募しづらいためです。そのため、AWS認定資格やLinuC/LPIC、CCNAなどの資格を取得し、市場でもアピールできるようにしていきましょう。
また、資格勉強を通じて、体系的な知識を身に付けられる点もメリットです。実務では触れない技術領域も学べるため、視野が広がります。ただし、取得をゴールにするのではなく、実践に活かす姿勢を持つようにしましょう。
資格を取得したら、次は実際に手を動かして設計・構築の経験を積みます。AWSやGCPの無料枠を活用し、自宅でWebサーバーやデータベースを構築してみましょう。この際、VPCの設計やセキュリティグループの設定、ロードバランサーの構成など、実務で使う技術を試していくのがおすすめです。
さらに、TerraformやAnsibleを使ってIaCでインフラを構築し、GitHubに公開すればポートフォリオとしても活用できます。転職時の面接で「実際に手を動かせる」証明にもなるため、学んだ内容は積極的にアウトプットしていきましょう。
自動化の実績と資格の取得、ポートフォリオが揃ったら、いよいよ行動を開始します。まずは社内で構築案件への異動を希望し、上司に相談してみましょう。実績と意欲を示せば、チャンスをもらえる可能性があります。
社内異動が難しい場合や、より良い環境を求める場合は、転職活動を始めます。運用業務で得た知識はもちろん、自動化の実績や資格、ポートフォリオを具体的に記載し、経験や強みをアピールしましょう。
転職活動が不安な方は、IT業界に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。一般的な転職サイトと比べて、スキルや経験を加味しながら自分のポテンシャルを評価してくれる企業を紹介してもらえます。
中でもキッカケエージェントは、「転職でのミスマッチをゼロにする」をコンセプトに、ITエンジニアに特化したキャリアアドバイザーが、技術力やキャリア、収入、ワークライフバランスなど様々な観点からアドバイスしております。
職務経歴書の添削や面接対策も受けられるため、初めての転職でも安心です。無料でご利用いただけますので、運用監視からのキャリアアップを目指す方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
30代中盤を過ぎると、若手とは異なるキャリアが視野に入り始めます。特にマネジメントとスペシャリストのどちらを選ぶかで悩む方は多いでしょう。迷った場合は、自分が「技術を深く追求したいか」「人や組織に関わりたいか」で考えてみてください。
例えば、技術が好きで、新しい技術を学び続けることに喜びを感じるなら、スペシャリストが向いています。一方でチームをまとめたり、メンバーの成長を支援したりすることに興味があるなら、マネジメントが適しています。自分の価値観に合った選択をすると良いでしょう。
キャリアを選ぶ際は、50代以降も働き続けられるかを考えるのも重要です。年齢を重ねると、定年を見据えた働き方も視野に入れなければなりません。
例えば、マネジメント職は組織内でのポジションに依存するため、リストラや組織変更のリスクがあります。一方のスペシャリストは技術力が武器ですが、技術の陳腐化リスクに常に晒されます。
50代以降の生存戦略としては、どちらを選んでも「市場価値を維持し続ける努力」が必要です。マネジメント職なら、業界を問わず通用するプロジェクト管理スキルやリーダーシップを磨きましょう。スペシャリストなら、特定技術に固執せず、新しい技術にもキャッチアップし続けられるかが大切です。
より具体的なキャリアの方向性について知りたい方は、下記リンクよりキッカケエージェントへお気軽にお問い合わせください。元エンジニアのアドバイザーが、これまでの経験や身に付けたスキルなどを加味し、キャリア戦略について一緒に考えます。
フルスタックエンジニアになれば市場価値が上がると考え、インフラもアプリ開発もと手を出すのはNGです。良くある失敗パターンの典型ともいえます。目的なく広く浅く手を出すと、どの領域でも中途半端な知識しか得られず、専門性が育たないためです。
転職市場では、「何でもできる人」よりも「特定領域で深い専門性を持つ人」の方が評価されます。まずは1つの領域で深い知識を築き、その上で必要に応じて周辺領域に広げる方が効率的です。
もしフルスタックを目指すのであれば、「なぜその技術が必要か」を明確にし、計画的に学習してください。その際、闇雲に手を広げるのではなく、コアとなる専門性を持った上で、そこから幅を広げていくよう意識しましょう。
古い技術スタックしか使わない環境に長く留まると、市場価値が下がる点にも注意が必要です。オンプレミスの物理サーバー管理のみ、古いバージョンのOSやミドルウェアのみを扱うといった環境では、モダンな技術を学ぶ機会がありません。
慣れ親しんだ環境は居心地が良いものですが、その環境での「安定」が、転職市場におけるスキルセットとの乖離を招いてしまうケースは少なくありません。定期的に市場の求人情報をチェックし、自分のスキルが最新のニーズからズレていないかを確認する習慣をつけましょう。
もし現在の環境で新しい技術に触れる機会が全くないのであれば、自己学習や、環境を変えるための転職も一つの選択肢になります。
自分の市場価値を客観的に把握せず、なんとなくキャリアを過ごしてしまうのも失敗パターンです。今の会社で評価されているから大丈夫と安心していても、転職市場では通用しないスキルセットの可能性があります。
転職にはリスクがありますが、転職活動にはリスクがほとんどありません。定期的に転職サイトで求人を見たり、転職エージェントと面談したりして、市場のニーズを把握しましょう。さらに同業者との情報交換や技術コミュニティへの参加を通じて、客観的なフィードバックを得ると、自分の強みと弱みも見えてきます。
市場価値を意識するようになると、どのスキルを伸ばすべきか、どんな経験を積むべきかが明確になります。現状に満足せず、常に市場を意識したキャリア形成を心がけましょう。
現在のキャリアのままで失敗しないか不安な方は、下記リンクよりキッカケエージェントへお気軽にお問い合わせください。元エンジニアのアドバイザーが、これまでの経験や身に付けたスキルなど、さまざまな視点からキャリアパスを一緒に考えます。
インフラエンジニアのキャリアには、スペシャリストやPM、SRE、ITアーキテクトなど、多岐にわたる選択肢が存在します。どの道を選ぶにしても、まずは「今の自分の市場価値」と「目指すべきゴールとのギャップ」を正確に把握することが、失敗しないキャリア形成のスタートラインです。
もし今後のキャリアプランに迷いや不安があるなら、IT業界に精通した転職エージェントへの相談を検討してみてください。
キッカケエージェントでは、「転職でのミスマッチをゼロにする」をコンセプトに、元エンジニアのアドバイザーをはじめとした専門家があなたのスキルを多角的に分析し、最適なキャリア戦略をご提案します。
「今の現場に居続けていいのか」「自分の経験で年収は上がるのか」といった漠然としたお悩みでも構いません。まずは一度、あなたの現在地を整理することから始めてみませんか?
今の時点でご経験をされている言語や技術要素に関係なく、
①技術を通じてユーザーやお客様にとって使いやすいサービスの実現に興味があるエンジニアの方
②興味・関心がある技術について自ら学ぶ意欲をお持ちの方
上記に当てはまる方でしたら、素晴らしい企業とのマッチングをお手伝いできる可能性が高いです。
最近はお住まいの場所に限らず応募ができる企業や経験年数に関係なくフラットにご評価をして下さる企業も増えているため、ぜひ一度モロー宛てにご相談を頂けますと幸いです。